難しく考えなくていいんだよ!

中学生の女の子、Sちゃんと私の体験談。

 

小学生から高校生までのグループとオーストラリアの牧場で過ごした時の話です。

3泊4日の前半のファームステイ体験も終盤に差し掛かった日の夕食時、

参加者全員の思いを込めて、お世話をして下さった牧場のスタッフへ

お礼を言わない?と私から子供達へ提案をしました。

 

その提案を聞いた子供達は

「伝えたい事は沢山あるんだけど、何て言ったらいいのか分からない。」と、

戸惑っている様子。

 

すると、「Thank you very much.って言えばいいんじゃない?」という意見が出ました。

 

「いきなりThank you very much.って言われたら、

相手はビックリしない?

何に対して”ありがとう”なの?」と聞き返す私。

 

乗馬を教えてもらった事や、ご飯が美味しかった事など、

自分が伝えたい感謝の内容を口々に言い始めました。

 

「乗馬とかご飯が美味しかったって、英語で何て言うのかな?」

またまた聞き返す私。

 

「乗馬はhorseback ridingで、美味しいご飯はdelicious mealだよね。」という子供達。

 

「じゃあ、今まで出てきた英語を全部繋げてごらんよ。」とヒントを出しました。

 

「Thank you very much. Horseback riding and delicious meal.???」

なんだか不安そうな子供達。

 

「ほら!立派な英文ができたじゃない!?」そう言って褒めると、

子供達はビックリした表情で私を見ました。

 

「そんな簡単なんでいいの?」と私を疑うSちゃん。

 

「だって、乗馬を教えてもらったり、美味しいご飯を作ってくれた事に感謝しているのは

紛れも無い事実だから、心を込めて言えば相手に伝わるよ!」

そう言って、彼女の背中を押してあげました。

 

「そんな簡単でいいなら私やってみる!」

 

次の日の朝、参加者を代表してSちゃんが牧場のスタッフを前に

英語でお礼の言葉を述べてくれました。

彼女の思いはちゃんとスタッフに伝わり、最高の思い出となりました。

 

この体験は、帰国後のSちゃんの英語学習法をガラリと変えました。

なんと、英語の弁論大会の学内代表メンバーになったのです!

この時の弁論内容は、オーストラリアの牧場スタッフへお礼の言葉を述べる為に

夕食の席で私と話した時の事でした。

 

 

私は外国人の友人達から私が教えてもらったとうりに、

子供たちに伝えただけです。

 

難しく考えなくていい、間違ってもいい、気持ちは伝わる!

 

 

こんな嬉しい報告を受ける事ができました。

「管理人の独り言」へ戻る